[メイン] レグ : opening『追うものと追われるもの』 登場:任意
[メイン] レグ : 39+1d10 登場/リザレクト (39+1D10) > 39+7[7] > 46
[メイン] system : [ レグ ] 侵蝕率 : 39 → 46
[メイン] ニオポリタン : 34+1d10 登場/リザレクト (34+1D10) > 34+6[6] > 40
[メイン] system : [ ニオポリタン ] 侵蝕率 : 34 → 40
[メイン] レグ :
[メイン] レグ : 「─────ハァッ……ハァッ……!!」
[メイン]
レグ :
夜のビル街の、冷たい路地裏を走る
褐色の短髪に金色の瞳の、肌の浅黒い少年。
[メイン]
レグ :
呼吸を荒げながら、顔に汗をぷつぷつと浮かせ
胸を大きく動かしながら、辺りに強く警戒を張るように
目を配りながら、走り、走り、走り続ける。
[メイン] レグ : 「な、何故……!?こうなってしまったのだ……!?」
[メイン]
レグ :
─────明かりの多い、表通りに繋がる通りへと
目を見やるも………。
[メイン]
レグ :
そこには─────倒れる人々。
ここまで走る中で、何度も何度もその光景を遭遇した。
[メイン]
レグ :
誰かに助けを求めようとすると……
得も言われぬ、威圧感が……!そして、普通にしていた
人達が、まるで意識を失ったかのように、倒れていった、という光景を……。
[メイン] レグ : 度し難い……!?一体、何が起こっているというのだ……!?
[メイン] レグ : 分からない……!!全く、分からない………!!!
[メイン]
レグ :
ただ分かることは、自分が誰かに助けを求めようとすれば
倒れる人の数が、増えてしまうということだ。
[メイン]
レグ :
ゆえにこの少年は─────路地裏を突っ走っていた。
明かりも無いため、姿を晦ませるには実際、丁度良いのだが……。
[メイン]
レグ :
「……も、もう……大丈夫か……?」
室外機に己の背を預け、座り込む少年。
[メイン] レグ : そして……おそるおそると─────走ってきた通りへ、顔を出すと……。
[メイン] : 突然、背を預けていた室外機の感触が消える
[メイン] : 代わりに背後に現れたのは…
[メイン] レグ : 「─────え?」
[メイン] ニオポリタン : 室外機に化けていた、一人の少女
[メイン]
レグ :
「!?!?!?」
目を大きく見開く。
[メイン] ニオポリタン : そして、彼女の手から伸びる…仕込み傘
[メイン] レグ : な、なんだ、これは……!?僕は、夢でも、見ているのか……!?!?
[メイン] レグ : 「ッッ………!!?」
[メイン] レグ : 咄嗟に避けようと、横へ跳ね飛ぶも─────。
[メイン] ニオポリタン : その一突きで脚を止めてやろうと突き出された傘の切っ先が、足を掠める
[メイン] レグ : 「ぐッ……………!?」
[メイン] ニオポリタン : その苦悶の声に、顔に笑みを浮かべ
[メイン]
レグ :
血飛沫が、夜の路地裏にて、宙を舞う。
その傘の先は─────レグの腿に、鋭利な切傷を形成した。
[メイン] ニオポリタン : 傘を一回二回と振り回し、切っ先の血を吹き飛ばすと
[メイン]
レグ :
い、痛いッ……!?なんて、度し難いんだ………!?
こ、これは、不覚……!!走ろうにも、痛みが……!
[メイン]
レグ :
「ま、待ってくれ……!!」
手を伸ばし、制止しようとし。
[メイン]
レグ :
「な、何故だ……!?何故僕のことを……狙う!?
一体僕が、君に何をしたと言うのだ………!?」
[メイン] ニオポリタン : その声に、目をぱちくりとさせる
[メイン]
レグ :
ハァッ……!ハァッ……!と呼吸を荒げながらも。
なんとか、生きるための道を模索しようと、足掻く。
[メイン] ニオポリタン : まるで、何を言っているのだろうと不思議がるように
[メイン] ニオポリタン : その桃色と茶色のオッドアイでしばし少年を見つめたあと
[メイン] レグ : ごくりっ……!
[メイン] レグ : 唾を飲み込む、大きな音。
[メイン]
ニオポリタン :
少年の言葉には一切耳を傾けていない
何かを閃いたように、口角を釣り上げて
[メイン] レグ : な、なんだ……!?何を、するつもりだ……!?
[メイン] レグ : 首筋に伝っていく、冷や汗。
[メイン] ニオポリタン : その瞬間、ニオポリタンの姿が闇に溶けるように消える
[メイン]
レグ :
眼前の女性が顔に浮かばせる、不気味な笑みに
レグは、もう既に生きた心地がしなかった。
[メイン] レグ : 「………………え?」
[メイン] レグ : ぱちりと、瞬きをすれば、もうそこにはいなかった。
[メイン] レグ : 「……な、なん、だ……?逃がしてくれた、のか……?」
[メイン]
ニオポリタン :
数瞬の空白時間のあと
《天使の絵の具》で姿をくわまし、音もなく背後に回っていた彼女は
[メイン] ニオポリタン : 首筋に強烈な踵落としを叩き込もうとした
[メイン] レグ : 「─────ッッ!!?ぐあああああああああああああああッッッ!!?!?」
[メイン]
レグ :
少年の小さな体は、上から振り下ろされた踵落としによって
予測も、抵抗もできないまま、その強い一撃をくらい……。
[メイン]
ニオポリタン :
一撃で気絶させてしまえば、労せず確保できる
そう考えての一撃
[メイン]
レグ :
メキィィッ……!と、頭蓋骨に鈍い音を走らせながら。
アスファルトの地に、叩きつけられる。
そこには、まるでクレーターのような痕も形成され……。
[メイン] レグ : 「が……はッ……!!!」
[メイン] レグ : ─────常人であれば、"即死"。
[メイン]
レグ :
しかし、少年は辛うじて、というべきか
生きていた。
……それは幸か?不幸か?
[メイン]
レグ :
死んでしまった方が楽だというくらいに、強い痛みが
レグの脳内に警鐘を鳴り続ける。
一度揺さぶられた脳みそでは、正常な判断も追いつかず。
[メイン]
ニオポリタン :
「…………?」
小首を傾げる
オーヴァードといえども相当な痛手を負うはずだった…のだが
[メイン] レグ : ぐわりぐわりと揺れる、市街の路地裏の景気を見ながら。
[メイン] ニオポリタン : 彼はまだ、動けている
[メイン]
レグ :
「逃げ……なく………ちゃっ……!」
芋虫のように、這いずり、逃げようと─────。
[メイン] レグ : こ、このまま、では……本当に、殺され……る……!!!
[メイン]
ニオポリタン :
だが…動きは確実に鈍った
ならば、後は簡単だ
[メイン] レグ : ぐッッ……動け、ない……!立て、ない………!!
[メイン] レグ : 僕は……ここ、で……死んで、しまうのか………!?
[メイン] レグ : 「……誰……か」
[メイン]
ニオポリタン :
残念。助けは間に合わないよ、と
そうとでも言うような残忍な笑みと共に
[メイン] ニオポリタン : 仕込み傘を振り上げ
[メイン] ニオポリタン : レグの頭目掛けて振り下ろした
[メイン] レグ : ─────目を、ギュッと閉じる。
[メイン] 立華 かなで :
[メイン] 立華 かなで : 1d10 登場 (1D10) > 9
[メイン] 立華 かなで :
[メイン]
立華 かなで :
結論から言うのであれば、それが頭部へと到達する事は無いだろう
[メイン]
立華 かなで :
いつしか銀髪の少女が、両者の間に割って入っていて
見えない何か……《天使の外套》により隠された剣は、確かに傘の運動を止めていて
[メイン]
立華 かなで :
「大丈夫?」
鍔迫り合いを起こしたまま、わずかに背後に視線を移して話しかける
[メイン] ニオポリタン : 「────!?」
[メイン] レグ : 「…………あ、れ……?」
[メイン] ニオポリタン : 突然割り込んできた少女に驚き、困惑し
[メイン] レグ : ……次の衝撃は、無かった……そして見上げると─────。
[メイン] レグ : 「……………!!」
[メイン] レグ : 目を大きく見開く。
[メイン]
レグ :
そこには─────真っ白な少女が。
僕と、年齢も変わらないくらいの……。
[メイン]
レグ :
そして、埃臭いこの路地裏には似つかわしくない程の
……なんて表現すればいいのか。
[メイン] レグ : 「…………天使……?」
[メイン] レグ : ─────"お迎え"が、来たのか……?
[メイン] ニオポリタン : 一方、こちらは傘でその何かを跳ね上げ後ろへ跳ぶ
[メイン]
ニオポリタン :
咄嗟に距離を取る
見えない何かに止められていた…それも相当な力
彼女は、間違いなくオーヴァード
[メイン]
ニオポリタン :
その事実に、警戒心をあらわにしつつ
仕事の続行を図り隙を探る
[メイン]
立華 かなで :
相手の方も、相当のオーヴァードであると
一撃を受け止めた剣越しに伝わった腕の感触で察し
[メイン] 立華 かなで : 「FH…………何が目的かしら」
[メイン] 立華 かなで : 「レネゲイドの覚醒反応に、簡易とはいえエフェクトの使用痕跡。流石に此方も気が付くわ」
[メイン]
レグ :
………え?……今、なんて言った……?
ふぁるつ……?………れねげいど……?
……エ、エフェクト……?
[メイン] ニオポリタン : その言葉に、レグを…具体的には体内にある”もの”を指差す
[メイン]
レグ :
鈍痛に苛まれる中、さらに頭を搔き乱すような
聞いたことの無い単語の羅列。
[メイン] ニオポリタン : UGNがここに辿り着いた以上、レグの周りに起きた異常は察しているだろう
[メイン]
ニオポリタン :
それと、FHが狙うほどの存在
そうとなれば答えは一つ
[メイン] ニオポリタン : 彼が特殊なオーヴァード、賢者の石ということ
[メイン]
立華 かなで :
「…………なるほど、だとしたら追う理由も十分にあるわね」
賢者の石かそうか、定かではないが
少なくとも今のやり取りだけで『彼』に通常とは違う価値があるのは明らかで
[メイン] 立華 かなで : 「後で説明する」
[メイン] レグ : 「…………!」
[メイン] レグ : その言葉に、少年はただ、黙って、こくりと頷くしかなかった。
[メイン]
レグ :
─────今、自分の命は
この少女によって握られている。
それを理解するには、十分過ぎる程の状況であった。
[メイン]
ニオポリタン :
説明の必要もいらない状況
レグを、FHが奪うかUGNが奪うか…今はそれだけ
[メイン]
ニオポリタン :
ならば、やることは一つ
まだレグが覚醒を意識していない今、かなでを打倒しレグを奪う
[メイン]
立華 かなで :
「……此方が気が付いたと言うことは、それなりに把握はできているけど」
ハッタリも織り交ぜる。だが、長引かせた分組織としてある程度動けるUGNの方が有利ではあると
暗に伝えるように
[メイン]
ニオポリタン :
「…………」
沈黙は、暗に肯定を意味する
[メイン]
ニオポリタン :
だが、こうも言い換えられる
・・
まだ、かなで一人だ
[メイン]
立華 かなで :
「……そう」
[メイン] ニオポリタン : 戦意は失せる様子もなく
[メイン] ニオポリタン : 傘の切っ先をかなでに向けて
[メイン] ニオポリタン : 消える
[メイン] レグ : 「…………!!!」
[メイン] レグ : ま、また……あの攻撃だ………!?
[メイン] ニオポリタン : 再びの《天使の絵の具》の使用
[メイン] レグ : まずい、このままでは─────!!!
[メイン] 立華 かなで : 軽く舌打ちをして、剣を構え
[メイン]
:
ブゥンと、音にすればこんな様子の小さな音
都会の喧騒にあっという間に消えて行く様な…けれど
[メイン]
デンジ :
続く、大音量のモーター音とがなり立てるような重なる金属音は
誰の耳にも突き刺さるだろう
[メイン] ニオポリタン : 「………!」
[メイン] デンジ : 「よーっし!! 遅刻したけど、FHと……パイセン発見!!」
[メイン] レグ : 「な、なんだ……!?チ、チェーンソー!?!?」
[メイン]
レグ :
頭がチェーンソーの形をした男を見て
あんぐりと口を上げ、何度も何度も瞬きを。
[メイン] レグ : 「ど、度し難い!?」
[メイン] ニオポリタン : 想定外の奇襲に驚きの顔を隠せず
[メイン] 立華 かなで : 「…………」
[メイン]
デンジ :
頭がチェンソーに挿げ替えられ
挙句両腕からはチェンソーが飛び出すという惨殺死体と見紛う男は、なんと平然と生きている
[メイン] デンジ : 「んで、テメーが……」
[メイン] デンジ : ニオポリタンに目を向け
[メイン] デンジ : (…キレーな人だな、上品そうだし。気分落ちるけど……)
[メイン]
立華 かなで :
「……乱入しろと頼んだつもりはないのだけど」
はぁ…とため息を吐きながら
[メイン] レグ : 「…………!?し、知り合い………なのか……!?」
[メイン] レグ : 倒れる少年は、二人の人物の顔を相互に見やる。
[メイン]
レグ :
片や天使のような見た目の少女。
片や悪魔のような見た目の青年。
[メイン] レグ : 繋がりが、全く分からなかった。
[メイン]
ニオポリタン :
小さく舌打ちを鳴らす
1対1なら勝ち目も見えたが、1対2はかなり危険だ
[メイン]
立華 かなで :
「……あとで説明するわ」
[メイン] デンジ : 「だってよォー パイセン。そっちの女強そうだし、やっぱ二人の方が良いって!」
[メイン]
ニオポリタン :
それに遅滞戦闘をされたら、増援が来てもおかしくない
方やこちらは常に一人だけ…端的に言って、不利
[メイン] デンジ : ニオポリタンから気を逸らし、かなでに手を振って釈明している
[メイン]
ニオポリタン :
……だが、不利だからと言ってすぐに仕事を投げ出すわけにもいくまい
ならば、最大限の隙を付く
[メイン] 立華 かなで : 「…………そうね、だったら」
[メイン] 立華 かなで : 「無理しない程度で退かせる、いい?」
[メイン] デンジ : 「りょーかいっ!」
[メイン] ニオポリタン : 2人を前に、取る選択は一つ
[メイン] レグ : ごくりっ……!
[メイン] ニオポリタン : 《天使の絵の具》
[メイン] デンジ : 張り切ると同時に、激しくチェンソーの音が鳴り響き、剣呑な雰囲気に騒音を足していく
[メイン] ニオポリタン : その場に、霧を映し出し互いの視界を奪う
[メイン]
レグ :
手に汗が滲み出て止まらない。
己がこれまで見てきた常識から外れ続け、気が遠のいてしまいそうな
それでいて、今にもぶつかり合いそうな緊張感の中……。
[メイン] レグ : 「─────!!み、見えない……!?」
[メイン] ニオポリタン : その隙に《天使の外套》で姿をレグに変える
[メイン]
レグ :
「えっ………?」
………あ、あれ?……僕!?
[メイン] ニオポリタン : 多少の違和感は、夜闇と霧で誤魔化し
[メイン] ニオポリタン : 即座にUGN2人の懐に潜り込む
[メイン] ニオポリタン : 一瞬の動揺が誘えれば、それでいい
[メイン] 立華 かなで : 「……防衛に変更。"一歩も動いていない"のを」
[メイン] デンジ : 「アァ?」
[メイン] レグ : 「!?」
[メイン] デンジ : 「…んーっと、半裸のボーズが二人……は、いねえから普通」
[メイン] デンジ : 数瞬、眼前の光景を確かめた後
[メイン] デンジ : 「こっちだァァァ!!!!」
[メイン]
立華 かなで :
護るのであれば、行動がぎこちない者"だけ"を今は優先すれば良い
その為の指示を出した後に
[メイン] デンジ : 轟音を立てるチェンソーを振り回し、遠慮なくニオポリタン側へ切り掛かる
[メイン] レグ : ─────と思いきや、それは。
[メイン] ニオポリタン : 「…………ッ!!」
[メイン] レグ : 「うわあああああああああああああ!!?!?」
[メイン] レグ : 本物のレグだった。
[メイン] デンジ : 「よし、じゃあテメェだ!!!!」
[メイン] レグ : 「待った待った待ったぁああああああああ!?!?!?」
[メイン] デンジ : 確認を終えると、今度こそ会心の…
[メイン] デンジ : 「んだよ!!! 守ってやってんだぞ!」
[メイン] レグ : 「!?!?!!?い、いやいや!?殺そうとしているではないか!?!?」
[メイン] デンジ : 「俺は顔のいい女を切りたくねぇ! だからてめえの顔の内にぶった斬んだ!!」
[メイン]
デンジ :
めちゃくちゃな意見を振り回すクソタワケがそこにはいた
これぞバカの見本とさえ言えるザマだった
[メイン] レグ : 「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
[メイン] 立華 かなで : 「何やってるの」
[メイン] 立華 かなで : 声に感情は出さないように、一言投げかけて
[メイン] デンジ : 「えーっと……FHの顔のいい女に切りかかろーとして間違えた…?」
[メイン] デンジ : バツが悪そうに、自分の行動を反芻している
[メイン] レグ : ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ。
[メイン] 立華 かなで : 困ったように、ため息を吐いて
[メイン]
立華 かなで :
デンジとレグ、その2人を両の手で掴む
声が騒がしいおかげで、どこにいるか見当は付いたし、何より一列にいるならちょうど良い
[メイン] デンジ : 「とっとっと…!?」
[メイン] レグ : 「うわあ!?」
[メイン] 立華 かなで : そのまま、地面を大きく踏み
[メイン] ニオポリタン : 逆に呆気に取られていたところに、二人を連れ出され
[メイン] 立華 かなで : 無理矢理引っ張って
[メイン] 立華 かなで : 戦闘域から離脱せんと、全力で駆け出す
[メイン] 立華 かなで : 「……結構キツイけど、このままだと此方も面倒」
[メイン] 立華 かなで : 「だから、さよなら」
[メイン]
ニオポリタン :
「────────!」
慌てて駆けだすも、出遅れたのもあり追いつけない
[メイン]
ニオポリタン :
仕方なく、去って行く3人の影を見つめつつ
出遅れた最大の要因、デンジの攻撃の苛烈さを思い出し身震いしていた
[メイン]
青い残響 :
そこに
「……やあ、ハハ、今日はどうも良い天気だね?」
そんな風な、場違いなほどに呑気な声が路地裏に響く。
[メイン]
ニオポリタン :
「………」
その声に振り向けば
[メイン] 青い残響 : 「やあ、初めましてかな?それとも…久しぶりだったか…」
[メイン] 青い残響 : 「まあこの際、今までの俺と君との話は良いや。とにかく、逃げられちゃって大変だね?」
[メイン] ニオポリタン : 逃げられたことは癪だが、認めるしかないので頷く
[メイン] 青い残響 : 口を開くことのない寡黙な暗殺者ニオポリタンに対し、緊迫感というものをどこかに置き忘れてきたかのような、そんな軽薄な声を続けるのはFHエージェントと呼ばれる者たちの中の1人、青い残響と呼ばれるオーヴァードであった。
[メイン]
ニオポリタン :
それで?
と言わんばかりに手を向ける
そちらは何をしに来たの?と
[メイン]
青い残響 :
「ああ、いや…ホラ」
「俺の狙いも"あの石"だったから…君に一足先を越された時にはどうしたものかと悩んでいたんだが」
「邪魔せずに見てた甲斐あって、敵が釣れたから…うん、素晴らしい提案を持ってきたんだ」
[メイン] 青い残響 : ククク、と…何やら底しれない薄笑いを浮かべながら
[メイン] 青い残響 : 「邪魔なUGNを片付けるまでは、独り身同士手を取り合う…ってのはどう?」
[メイン]
青い残響 :
[メイン]
青い残響 :
[メイン]
青い残響 :
[メイン] デンジ : 説明x割愛xチェーンソー! 登場:自由
[メイン] レグ : 46+1d10 登場/リザレクト (46+1D10) > 46+7[7] > 53
[メイン] system : [ レグ ] 侵蝕率 : 46 → 53
[メイン] 立華 かなで : 1d10 (1D10) > 9
[メイン] デンジ : 34+1d10 登場/リザレクト (34+1D10) > 34+6[6] > 40
[メイン] system : [ デンジ ] 侵蝕率 : 34 → 38
[メイン] デンジ :
[メイン] デンジ : 「っつーのが、えーっと…うにばーさるまもります守護者(UGN)のやる事だ」
[メイン] レグ : 「………………」
[メイン] レグ : 少年は、あんぐりと開けた口が塞がらなかった。
[メイン] デンジ : マニュアルから翻訳に叩き込んだ説明を音読すると、あんぐりとした顔を眺め
[メイン] レグ : 「そ、そんなものが、この世界に蔓延って……ど……ど……!」
[メイン] レグ : 「度し難い………!!!」
[メイン] レグ : 頭を抱えるようにしながら。
[メイン] デンジ : 「どしがた…ん?」
[メイン] デンジ : 聞き慣れない言葉に耳を傾け
[メイン] 立華 かなで : 「……」
[メイン]
レグ :
そして、己の胸に手を当てる─────。
ここに……"賢者の石"と呼ばれるものがあり。
そしてそれが、裏の世界で、日常を守る者と壊す者、両者が狙い……。
[メイン]
立華 かなで :
「救いがたい、どうしようもない…ってこと」
小さくデンジに教えるように
[メイン] レグ : ─────理解が、及びそうにも無かった。
[メイン] デンジ : 「!」
[メイン] デンジ : 「なるほどなァ…!」
[メイン]
レグ :
そんな、頭が困惑に満ち溢れながらも
─────目の前で、天使のような少女と、悪魔……だった青年が
まるで日常会話かのように、話をしており。
[メイン]
デンジ :
特に活かす場は無いだろうが
デンジは知らないのはなんか嫌なので嬉しかった
[メイン] レグ : 「………き、聞きたいことが、ある」
[メイン] レグ : 「……ドッキリでは、無かったり……?」
[メイン] デンジ : 「んー?」
[メイン] レグ : ちらりと、デンジとかなで、両者を見やりながら。
[メイン] デンジ : 「多分違う、な。パイセン!」
[メイン]
立華 かなで :
「そっちの方が幾分かマシね」
ドッキリならばどれほど良かったのだろうかと思いながら
[メイン] 立華 かなで : そう言って、それがドッキリなどでは無いと言うように
[メイン] 立華 かなで : 羽搏く音を奏でて、《異形の歩み》で翼のようなものを背中に生やして
[メイン] レグ : 「─────!!?」
[メイン]
レグ :
「こ、これ……は……」
きょろきょろと見渡す、映像を映し出す装置は、どこにもなく。
[メイン] レグ : そして、少年は思わず─────そーっと、手を伸ばし。
[メイン] レグ : 翼に、触れようとする。
[メイン] デンジ : 「すげえ、羽が生えてる…!」
[メイン] レグ : ……!?!?!? この人も知らなかったのか!?!?
[メイン]
立華 かなで :
きょとんとしたまま。
翼に触るのならそれはそれでどうぞと言うように、黙っていたが
[メイン]
立華 かなで :
「……………………忘れた?」
この場合は、いつもというわけではないが
何回かはデンジに対して明かしているものだったのだが。
[メイン] デンジ : 「……あー」
[メイン] デンジ : そういえば何度か見せてもらった覚えもあったが、どうにも毎回驚いてしまう
[メイン] デンジ : 「だって、羽が生えるんだぜ? びっくりするだろ」
[メイン]
レグ :
「……………」
……それは、確かにそうだ……。もしも、本当、ならば……。
[メイン]
レグ :
冷や汗を一つ垂らし、ごくりと喉を鳴らしながら。
そーっと、翼を触り……その感触を確かめる。
[メイン]
レグ :
「………!!……ど、度し難い……!
こ、これは……プラスチックでもない……!?」
[メイン] レグ : ─────指に伝わるその感触は、まさしく鳥の翼であった。
[メイン] レグ : 「……あ、あなた達は……一体……!?」
[メイン]
デンジ :
「羽毛布団も作り放題だな」
ニシシ、と笑うと
[メイン]
立華 かなで :
「…………」
[メイン] デンジ : 「んで、俺はデンジ。こっちの羽生えるパイセンは、かなパイ」
[メイン] 立華 かなで : 「自己紹介が遅れたわ、ごめんなさい」
[メイン] レグ : 「……!デンジさんに、かなパイさんか……!」
[メイン] レグ : ふむふむ!と真剣な表情で頷く。
[メイン] 立華 かなで : はぁ、と頭を押さえて
[メイン] 立華 かなで : 「立華かなで」
[メイン]
レグ :
「あれ……?違った……?あ、いや……
パイセンだから、かなでさんの文字を使って……?」
[メイン]
レグ :
腕を組み、真剣に考察を始める少年。
どうやらこの少年は、生真面目も生真面目らしい。
[メイン] 立華 かなで : 訂正するように名乗って
[メイン] デンジ : 「そーそー」
[メイン]
レグ :
「……あ!も、申し遅れてすまない!僕は……レグだ!
………ただの、中学生、だ……」
[メイン] レグ : 姿勢を正し、少し緊張した表情で、二人を見る。
[メイン]
レグ :
「………重ね重ね、質問をして、申し訳ない……
……あの戦いが、本当の戦い、だとして……」
[メイン] デンジ : 「ん、中学校か……通った事はねえけど、行った事はあるぜ」
[メイン] レグ : 「…………あれでは、命がいくつあっても、足らない!」
[メイン]
レグ :
「軍人ならともかく……お二人は、なんというか
……僕の目には、"普通"に見える!」
[メイン] レグ : 「……どうして、このようなことを……?」
[メイン] レグ : ─────単純に、生真面目なレグにとっては、不可解だった。
[メイン]
レグ :
自分の命を救ってくれたことには、感謝しかない。
しかし─────あの場は、少しでも間違えれば
参入した者の命が、あっという間に失われるような……
[メイン] 立華 かなで : 「そうね」
[メイン]
レグ :
それほどにまで、過酷な環境下であったことは
ド素人のレグにも、火を見るよりも明らかであった。
[メイン]
レグ :
……自分の命を助けることが。
どうも……。
[メイン] レグ : 二人にとって─────"釣り合っている"気が、しなかった。
[メイン] レグ : そもそも……自分の命とは、それほどにまで、重要なのか……?
[メイン]
レグ :
賢者の石が、貴重だというのは分かったが……。
……そのために、死ぬのか……?
分からない……全く、分からない。
[メイン] レグ : 度し難い……。
[メイン] 立華 かなで : 「幾つか語弊がある」
[メイン] レグ : 「………え……?」
[メイン] デンジ : 「おうおう、パイセンのいうとーりだぜ」
[メイン] 立華 かなで : 「殴られてたけど、その傷は今残ってる?」
[メイン] デンジ : 特に何を言うかは察しはついていないが、囃し立てるついでに、言いたいことを練っている
[メイン] レグ : 「え………あ……」
[メイン] レグ : ─────そうだ、気が付けば……頭の痛みは、大分無くなっていた。
[メイン]
レグ :
頭蓋骨に入ったであろうヒビの音。
脳液も漏れ出していたであろうに……。
[メイン] レグ : ─────レグ少年は、正常な状態であった。
[メイン] レグ : 「………残っていないようだ」
[メイン] レグ : 「……説明にあった、オーヴァードの不死性、というものか……?」
[メイン] 立華 かなで : 「そうね」
[メイン] レグ : 「……いや……度し難い!!」
[メイン]
レグ :
「確かに、死ににくい体にはなっている!
それは、そうなのかもしれない……だが!」
[メイン] レグ : 「─────痛いではないか!?」
[メイン] レグ : とてもとても、当たり前なことを述べる。
[メイン] レグ : 人が生きていく上で、どうしても避けたいと思うもの。
[メイン] レグ : "痛み"。
[メイン] 立華 かなで : 「…………」
[メイン]
レグ :
「痛い思いをしてまで……すること、なのか……!?
……お二人は、すごく……優しい……
だからこそ、お二人にここで痛い思いを僕は……!!」
[メイン]
レグ :
─────レグ少年は、己の記憶がほとんど無かった。
だからこそ、自分という存在に、少しばかりの不安さを感じており。
そして……自己肯定感もまた、低かった。
[メイン] レグ : こんな自分の命を救ってくれた二人だからこそ。
[メイン] レグ : ……これ以上、自分如きのために、"痛み"を背負う必要は無い。
[メイン]
レグ :
"痛み"とは、生きとし生けるものが
長く生きるために、それ以上向かうなと、警告を出すために
脳から発せられる信号なのだ。
[メイン]
レグ :
それにどうして、抗うのか?
度し難い。
[メイン] 立華 かなで : 「……簡単よ」
[メイン] 立華 かなで : 「他人がこんな力で脅かされるのなんて、あたしは嫌だから」
[メイン] レグ : 「─────!」
[メイン]
レグ :
大きく目を開いて、固まった。
まるで、故障した機械のように。
[メイン] デンジ : 「パイセンは偉いよな〜」
[メイン] デンジ : 「俺は朝にィジャム塗って食パン食える生活の為だなァ」
[メイン] デンジ : 「ずっと夢だった普通の暮らしを守る為なら、俺ぁ痛いのなんて平気だぜ」
[メイン] レグ : 「………………」
[メイン] レグ : ─────非合理的……。でも、そこには、確実に存在した。
[メイン] レグ : 二人の、強い"意志"が。
[メイン] レグ : 冷たい夜の市街地の中で燃える、"情熱"が。
[メイン]
レグ :
「…………………すごい………」
思わず、ぽつりとそう溢してしまった。
[メイン] 立華 かなで : 「……もう少し話はしたいけど」
[メイン] 立華 かなで : 「あまり長居は出来ない。さっき襲ってきた人、覚えてる?」
[メイン] レグ : 「………!!!」
[メイン]
レグ :
その言葉に、辺りを見渡す。
そうだ─────あの女の人は、姿が見えない!
[メイン]
レグ :
「……お、覚えている……!気が付くと、いつの間にか
後ろに立っている……!」
[メイン] レグ : 警戒するように、そして怯えるように、そう答える。
[メイン] デンジ : 「さっきの顔のいい女。さっきみたいに化けてくるかも知れねえからなァ…」
[メイン]
立華 かなで :
「うん、だから」
そう言って、自身の端末を開き……メッセージを打ち込んだ後に
携帯したいた地図をレグに渡して
[メイン] レグ : 「わっ……!」
[メイン] レグ : 手渡された地図を見て。
[メイン] 立華 かなで : 「UGNの支部がここにある。今はまだ彼女のような人が徘徊している以上、こっちに逃げ込んだ方がいい」
[メイン]
レグ :
「え……ここが……!?」
そこは、あまり聞いたことの無い株式会社が
中で多く拠点を構える、何の変哲も無いビルで。
[メイン]
レグ :
………な、なるほど……レネゲイドの秘匿とは
ここまで徹底されて……度し難い……!
[メイン] レグ : そして、かなでの言葉に、こくりと頷く。
[メイン]
レグ :
「………わ、わかった!僕も……二人に
これ以上迷惑は、かけたくない……!!」
[メイン] レグ : 立ち上がり、そしてかなでとデンジの後ろに着く。
[メイン] 立華 かなで : 「うん、なら早速……」
[メイン] 青い残響 : 「行こうか。あんまり遅い時間になると、怖い人がいるかもだし」
[メイン] 青い残響 : その男はニコっと、微笑んでいて。
[メイン] 青い残響 : 「俺みたいなね?」
[メイン] レグ : 「─────え?」
[メイン] デンジ : 「…あァ?」
[メイン] 青い残響 : その手に持っていた大鎌を、容赦なく振り降ろした。
[メイン] 立華 かなで : 「………っ!」
[メイン] レグ : 三人目の、声?でも、女の人じゃな─────。
[メイン] 青い残響 : しかしその斬撃は、ただ君達を切り刻むのではなく
[メイン]
- :
ドゴォオオォォン!!!
という轟音を上げて、周囲のビルが崩れ落ちた。
[メイン]
立華 かなで :
こんな状況で、知らせも無くエージェントが来るはずが無い
つまりは……
[メイン] レグ : 「─────いッッッ……!!?!?」
[メイン] デンジ : 「ぎゃああああああああ!!!!」
[メイン] レグ : その風圧に、レグの短髪に服が、大きく揺らめく。
[メイン] レグ : 腕をクロスにし、なんとか地面に踏ん張りながら。
[メイン] デンジ : 爆発をモロに受けたのか、ビルの外に吹き飛ばされて行く
[メイン] レグ : 「な、なん、だ……これ、はッッッッ…………!?!?!?」
[メイン] レグ : き、規格外………!?あ、圧倒的過ぎる………!?
[メイン] レグ : けたたましい轟音が、町中で鳴り響く。
[メイン] 青い残響 : 明らかに、それは"異能の力"。
[メイン] レグ : 「な……な……!!!」
[メイン] 青い残響 : 超常的な怪物。
[メイン] レグ : 「なんだ、お前は………!?!?」
[メイン]
レグ :
ハァッ……!ハァッ……!ハァッ……!
呼吸が、荒げていく。
[メイン]
レグ :
その男を見るだけで、体が震える。
─────本能が、告げている。
[メイン]
レグ :
あともう数センチ近づいてみろ。
自分は、死ぬぞ。と……。
[メイン]
立華 かなで :
「………ちっ!」
舌打ちと、対応に遅れて
少し遠くまで引かざるを得なくなり…
[メイン] 立華 かなで : 「……まずい」
[メイン]
立華 かなで :
「アレと真っ向からはやれない……」
出力が違う、アレは文字通りどうなったとしても一切躊躇わない…それこそ、オーヴァードに設けられている出力の上限などその気になれば…
ならば…
[メイン]
立華 かなで :
そう言うや否や、同じくオーヴァードとしての速さを活かして
レグの元まで走って、腕を掴み
[メイン]
青い残響 :
「なんだお前…か」
距離を取る2人に、カツカツと歩み寄りながら
[メイン] 青い残響 : 「難しい質問だね。でもまあ、そうだなあ」
[メイン] 青い残響 : 「怪物だよ」
[メイン] 青い残響 : 「君たちと同じ、ね」
[メイン] レグ : 「─────ッッッ……!?」
[メイン] 青い残響 : 一気に駆け出し再び鎌を振り上げた。
[メイン]
立華 かなで :
「そんなことは……わかっている!」
そのまま脇目も降らず走りながら、鎌撃を認識し
[メイン]
レグ :
同、じ………?こんな、こんな……!
街を……街に住む、何も知らない人々の命も……
簡単に、消し飛ばしてしまうくらいの、怪物と……。
……僕が、同じ─────?
[メイン] 立華 かなで : 「デンジ!」
[メイン] デンジ : 激しく鳴り響くモーター音、空間をつんざく様なチェーンソーの音と共に
[メイン] デンジ : 「おう、らァァ!!!」
[メイン]
レグ :
レグは、ショックを受けていた。
─────かなで達に説明は、されていた。
自分の体はもう、人間のそれではない、と。
[メイン] デンジ : 壁を突き抜け、吹き飛ばされた時以上の勢いでチェンソーマンが突撃する
[メイン]
レグ :
実際、先程襲われた際も、人智を越した戦闘が行われた。
しかし……しかし!今回ばかりは、あまりにも、大きすぎるではないか……!?
[メイン] レグ : 「……!!!デ、デンジさん……!!」
[メイン] 青い残響 : 「──ッ!ハハッやるね」
[メイン]
青い残響 :
振り下ろそうとした瞬間、向かってきた糸鋸と鎌がぶつかり合い、激しく破壊の音が近くにこだまする。
まさか受け止められるとは思っておらず、敵対者に賞賛を送る。
[メイン]
青い残響 :
先程の襲撃者である赤い女が、音もなく近寄り、標的を1人ずつ切り捨てる静かなる暗殺者だとすれば
目の前の青い男は、ただいたずらに振りまかれた死と破壊の後に残る残響だ。
[メイン] 青い残響 : 何度でも、血と肉を見るまで鎌を振り上げるだろう。
[メイン]
デンジ :
鉄を削り合う轟音と、周囲の建造物に叩き込まれる反動が生むヒビの音
破壊的不協和音を生みながら、大きくチェンソーを振りかぶり
[メイン] デンジ : 「なんだ、テメェ!!」
[メイン] 青い残響 : 「言っただろう?怪物だって」
[メイン] 青い残響 : にこやかに、同じセリフを繰り返し。
[メイン] デンジ : 「聞いて、無かったよ!!」
[メイン]
青い残響 :
「確かに」
そういえば、言った時いなかったね君は。
[メイン] 青い残響 : 「じゃあ、折角だしこう言い直そう」
[メイン] 青い残響 : 「俺は今から、追いかけっこの鬼だ」
[メイン] デンジ : 「じゃ、追いつけなかったらテメェの負けって事だなァァ!!!」
[メイン]
デンジ :
鍔迫りの臨界を察するや否や
片腕からチェーンを伸ばし、消化器を真っ二つにして煙幕を張り
[メイン] デンジ : 「逃げんぞ!!!」
[メイン] デンジ :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : climax『追うものと追われるもの』 登場:任意
[メイン] 青い残響 : 「ハハハ、思ってたよりもやるね?」
[メイン] 青い残響 : 元の計画で言えば、既に仕事は終わっているはずだった。
[メイン]
青い残響 :
青い残響自らが率いる"残響楽団"と呼ばれるセル。
そのメンバー達には、陽動も兼ねて別箇所でUGNの気を引くように動いてもらっていた。
そうして手薄になったところを、本人が"賢者の石"を回収…という手筈だったのだが
[メイン] 青い残響 : 「いや、本当。なかなかどうして」
[メイン] 青い残響 : 「たった2人きりで、素人を守りながらよくやるもんだ」
[メイン] 青い残響 : 3d10 登場 (3D10) > 16[2,6,8] > 16
[メイン] 青い残響 : 10d10 ジェネシフト、侵蝕率上昇 (10D10) > 71[2,9,8,7,10,7,9,6,8,5] > 71
[メイン] system : [ 青い残響 ] 侵蝕率 : 33 → 120
[メイン]
青い残響 :
たった2人程度のエージェントに俺が手こずるなんてね
そんなことを考えながら、青い残響は自らの内から迸るレネゲイドを極限にまで放出し…
[メイン] 青い残響 : 周囲のことや、自分の安全など知ったことか、とばかりに破壊を齎す。
[メイン] 青い残響 : FHである青い残響にはそれが可能だったし、逆に言えば数で勝るUGNに対抗する為には、FHの人員の個人個人が災害である必要があった。
[メイン]
青い残響 :
そうして際限なく、無茶苦茶に鎌を振り回して街中に瓦礫の山が生まれていく。
やがてその渦は君達を追い込み…
[メイン] デンジ : 38+3d10 登場/リザレクト (38+3D10) > 38+15[5,4,6] > 53
[メイン] デンジ : 38+10d10 ジェネシフト (38+10D10) > 38+49[10,4,2,4,4,6,5,3,4,7] > 87
[メイン] system : [ デンジ ] 侵蝕率 : 38 → 87
[メイン] デンジ : 「さっきから向こうだけ良いなァ!!手加減しなくてヨォ!!」
[メイン]
デンジ :
チェーンを伸ばし、勢いよく鞭を振るう様な形で瓦礫を切り払いながら
デンジは敵の特徴を観察していた
[メイン] デンジ : 「周りには構わず攻撃してくる…って事は、どこにいるかわからねぇ顔のいい女とはグルじゃねえのか…?」
[メイン]
デンジ :
ビル街をチェーンを伝い移動し続けながら
デンジは上空の瓦礫を払っていた
[メイン] デンジ : 「…にしても、パイセン何処だ…? 瓦礫で見失っちまった……」
[メイン] 立華 かなで : 1d10+2d10 登場+リザレクト (1D10+2D10) > 2[2]+17[8,9] > 19
[メイン] 立華 かなで : 5d10 ジェネシフト (5D10) > 30[3,10,7,3,7] > 30
[雑談] system : [ 立華 かなで ] 侵蝕率 : 83 → 113
[メイン] 立華 かなで : 2VS1でも押されてるってだけでも、厄介なんてものじゃないのに…
[メイン]
立華 かなで :
無理矢理何とか勝負の土台に立てる状態になるまで、侵蝕率を高めて
降り注ぐ残骸を力任せに斬り飛ばして
[メイン]
立華 かなで :
走りながら、先に逃げている彼は無事なのか
鬼として、追いかけてくるアレは何なのかを考える……支部とまではいかないが、それでもここまで迫れたのならば増援が来てもいいと思うのだが
[メイン]
立華 かなで :
恐らく、セル規模で活動
それも…一体一体が並のオーヴァードでは比較にすらならない様なオーヴァードを揃えての活動となれば、自然と合致はする
[メイン] 立華 かなで : 再び剣を振り、飛んでくる残骸を切り崩して
[メイン] 立華 かなで : 「……お願い、無事でいて」
[メイン]
立華 かなで :
先に向かった少年の安全を祈りつつ、剣を再び構えて
迫り来る者に備えて─────
[メイン] レグ :
[メイン] レグ : 53+1d10 登場/リザレクト (53+1D10) > 53+4[4] > 57
[メイン] system : [ レグ ] 侵蝕率 : 53 → 57
[メイン] レグ : 57+10d10 ジェネシフト (57+10D10) > 57+52[3,6,4,9,6,1,2,5,10,6] > 109
[メイン] system : [ レグ ] 侵蝕率 : 57 → 109
[メイン] レグ :
[メイン] レグ : デンジ、そしてかなでの尽力により─────。
[メイン] レグ : 「はぁッ……!はぁッ……!!」
[メイン]
レグ :
滝のような汗を流しながら、少年は地図に示された支部へと
真っ直ぐ、真っ直ぐと向かって行った。
[メイン]
レグ :
殿(しんがり)を務めてくれた、二人の……
この、裏世界における"プロ"の仕事により、レグはというと
後ろで怒号が鳴り響くのを聞こえる程度で、肉体への損傷は
この道中では、存在しなかった。
[メイン]
レグ :
このまま、真っ直ぐ突っ走れば、目的地へと辿り着き
そして、"自分"の身の安全は、確保される。
[メイン] レグ : ………そう。
[メイン] レグ : "自分"の身は。
[メイン] レグ : 「……………………」
[メイン] レグ : ─────それで、果たして……いい、のか……?
[メイン]
レグ :
……普段街で見かけてもおかしくないような、普通の見た目の二人が
あんなにも、命を削ってまで戦い抜いて……。
[メイン]
レグ :
……守りたいものを守るために戦う。
……体が、震え上がる程の、高ぶる何かを感じたレグであったが。
[メイン] レグ : それに甘えて……果たして、いいのか?
[メイン] レグ : "自分"の身だけ助かったとして。
[メイン]
レグ :
─────今も後方で鳴り止まない、あの轟音の中。
二人が……もしも、その命を落としてしまえば………?
[メイン]
レグ :
確かに二人は、とても強かった。
でも……鎌を持った男も、強い。
強いなんていうレベルじゃ、無い。
[メイン] レグ : …………………。
[メイン]
レグ :
……僕はこの先、"普通"に生きていけるのか?
あの二人の命を背負って……。
[メイン] レグ : ふと、レグの脳裏に浮かぶ言葉。
[メイン] : 『なんだお前…か』
[メイン] : 『難しい質問だね。でもまあ、そうだなあ』
[メイン] : 『怪物だよ』
[メイン] : 『君たちと同じ、ね』
[メイン] レグ : 「……………………」
[メイン] レグ : 僕にも……戦える力が、ある………というのなら……?
[メイン]
レグ :
この、嫌悪すべき力があるというのに
それを使わずに逃げて、後悔するよりは─────。
[メイン] レグ : 「…………」
[メイン] レグ : ─────レグの走りに、澱みが見え始める。
[メイン] レグ : 精神の揺らぎは、肉体へと影響を及ぼす。
[メイン] レグ : やがてそれは─────"隙"と化す。
[メイン] : 追手が、その隙を見逃すはずもない
[メイン] : それも、彼の”前”に立ちはだかろうとしているのだから
[メイン] ニオポリタン : 40+1d10 登場/リザレクト (40+1D10) > 40+4[4] > 44
[メイン] system : [ ニオポリタン ] 侵蝕率 : 40 → 44
[メイン] ニオポリタン : 44+10d10 ジェネシフト (44+10D10) > 44+57[7,10,2,1,8,8,3,5,3,10] > 101
[メイン] system : [ ニオポリタン ] 侵蝕率 : 44 → 101
[メイン] ニオポリタン : ひた走るレグの前方に、一般人が通りかかる
[メイン]
ニオポリタン :
そして、レグの傍まで来たとき
その一般人は初めて顔をレグに向け
[メイン] ニオポリタン : 異色の双眸を持ったその人は、持っていた傘を、彼の隙に当てて悠然と突き出した
[メイン] レグ : 「─────っ!!?」
[メイン] レグ : キキィッ!と足を止めようとするも。
[メイン] レグ : ─────その先端は。
[メイン] レグ : レグの、喉元に……。
[メイン] レグ : ま、まずいッッッ………!?
[メイン] ニオポリタン : そのまま、切っ先をグサリと突き立てる
[メイン]
ニオポリタン :
その顔は、その手でか弱きものを蹂躙する悦びに
愛しい人の命令を遂行できる喜びに歪んでいた
[メイン] レグ : 「ぐ、はァッ………!?」
[メイン] レグ : 鮮血が、口から飛び出る。
[メイン] ニオポリタン : まずは致命傷を与えて、回復するまでの間動きを止める
[メイン] ニオポリタン : 任務は賢者の石の回収、生死は問わないと言われたが、どうせなら長いこと愉しみたくて
[メイン]
ニオポリタン :
目指すは捕獲
それが第一の目標だった
[メイン] レグ : 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いッッッッ…………!!!!!!!!!!
[メイン] レグ : があああああああああああああああああああああ!!!!
[メイン] レグ : た、耐えられないッッ!こんな、呼吸も、難しッ……!!!!
[メイン]
レグ :
じんわりと、涙が目に浮かびつつも─────。
その脳には、危険信号以外にも……顔が浮かぶ。
自分のために、戦ってくれる者達の。
[メイン] レグ : どし……が、たいッッ……!!!
[メイン] 立華 かなで : その上で、翼を羽搏かせて
[メイン] 立華 かなで : 「させ、ない……っ!」
[メイン]
立華 かなで :
乱雑だが、分断だけは果たそうと
上空から薄青の剣を構え、振り下ろす
[メイン] ニオポリタン : 次に脚の健を切ろうとした刃が弾かれる
[メイン]
ニオポリタン :
驚きと共に、残念そうな顔を見せる
楽しみはここまで、ここからは本気で”殺し”に行く必要があるから
[メイン]
レグ :
膝から崩れ落ちるようになり。
ごほっ、がほっ!と血反吐の籠った咳を。
そして、かなでの方を向いて。
[メイン]
レグ :
す・み・ま・せ・ん。と、呼吸音の漏れた言葉を。
申し訳なさそうに、眉をハの字にしながら。
[メイン] ニオポリタン : 瞳からは悦びの色が消え、殺意だけがただ渦巻く
[メイン]
レグ :
なんとか、せめて……足を引っ張るまいと。
転がりながら、道の端へと身を送る。
[メイン]
デンジ :
激しい振動音を響かせながら、空中からチェンソーマンが地面へと落下し
大きなヒビを刻んでいる
[メイン]
ニオポリタン :
その瞳の色のまま、かなでから目を離すことはなく
レグよりまずは、邪魔者を排除せんとするが…
[メイン] 立華 かなで : 大きく息を吐き
[メイン] デンジ : 「グッ……!」
[メイン]
立華 かなで :
「……完全にしてやられた……」
汗を拭って、現状に対する感想が
[メイン] ニオポリタン : 2人目の邪魔者の襲来に、顔を顰める
[メイン]
青い残響 :
「ハハ、ごめんごめん。こっちで仕留めるつもりだったんだけど…でももうそっちは終わりそうだね?」
そして、反対側からはやはり追跡者が現れる。
[メイン] デンジ : 「挟まれてたのかよ…!」
[メイン]
ニオポリタン :
その言葉に頷く
レグはもう虫の息。あとは邪魔者を倒すだけでいい
[メイン]
立華 かなで :
完全に追い詰められた、と歯噛みする
行動に過ちは無かったはずだが、だからこそ模範的過ぎると言う一点が現在の惨状を招いており
[メイン]
ニオポリタン :
2人を指差す
この二人は私がやる、と
[メイン]
青い残響 :
「………ああ、ハハ?ハハ……そう?まあ、君がそういうつもりなら…」
不敵に笑い、振り上げていた鎌の動きを止める。
[メイン]
立華 かなで :
これ以上は保つとも思えない、つまり行わなければならないのは
怪物染みた2人をどうにか退ける事で
[メイン]
ニオポリタン :
理由はいくつかあるが
私より青い残響のほうが、セルに運ぶには適任だろうという判断だ
なにせこちらはマーセナリー。巣なしのハイエナである
[メイン] デンジ : 「んー?」
[メイン] ニオポリタン : 青い残響に軽く手を振り感謝を伝えながら、2人のエージェントに向き直る
[メイン] ニオポリタン : 2,3度軽く地面を蹴ると、舞うように宙へ跳びあがり
[メイン] ニオポリタン : 《マスヴィジョン》
[メイン] ニオポリタン : 幾体もの分身を生み出し、エージェントへと襲い掛かる
[メイン]
ニオポリタン :
ただただ、首筋という急所のみを狙った静かな攻撃だが
それが幾重にも重なれば、まずもって防御不能ということになる
[メイン] デンジ : 「なん、だァァァァ!?」
[メイン]
立華 かなで :
そして、それをこの状態で受ける以上はオーヴァードであっても致命は免れない
リザレクトも出来ない今ならば、直撃をするならば何とか立ちあがろうとした所で限界を迎えるのはわかりきっていることだ
[メイン] 立華 かなで : 「……」
[メイン]
立華 かなで :
「一瞬稼ぐ、そこからはお願い」
[メイン] デンジ : 「!」
[メイン] デンジ : 「…うーし、任せたぜパイセン!」
[メイン] 立華 かなで : 言い放って直ぐに、屈んで
[メイン]
立華 かなで :
その瞬間
かなでの姿が各々の視界から消えるように、揺れて
[メイン] ニオポリタン : 「………ッ!?」
[メイン] 立華 かなで :
[メイン] 立華 かなで : 誰かを守る為の戦いで、負けられない
[メイン]
立華 かなで :
自分も、他のみんなも
必ず生きて無事に戻ると決めてるのだから!
[メイン] 立華 かなで :
[メイン] 立華 かなで :
[メイン] 立華 かなで : 《守護天使》+《マシラのごとく》+《獅子奮迅》
[メイン] 立華 かなで :
[メイン] 立華 かなで : 分身体全ての動きを、鋭敏になった感覚で知覚して
[メイン]
立華 かなで :
その一体一体を、速いと言う言葉すら生温いような速さで
精確に切って進む
[メイン] ニオポリタン : 相手の速度が、完全に認識できる範囲を超えている…!
[メイン]
立華 かなで :
残り数体、そのまま全滅させ突き進むと言うように
超高速で突貫し
[メイン]
立華 かなで :
最後の一体を切り伏せて
残るは、本体
[メイン]
立華 かなで :
敵エージェントの直ぐそば、残り後一動作で仕留められる
と言ったところで、エフェクトの限界は訪れて
[メイン]
ニオポリタン :
冷や汗が滲む
あと僅かで自分が斬られていた…
[メイン]
ニオポリタン :
だが、限界を迎えたのは向こうが先!
ならば…こちらの攻撃が、届く!
[メイン] ニオポリタン : 残り一撃となった斬撃は、正確にかなでの首を狙って閃き…
[メイン] デンジ : 《物質合成》+《セレリティ》
[メイン] デンジ : 「これが、チャンスって奴だなァ…!!」
[メイン]
デンジ :
チェーンソーの強度を高めるや否や
チェンソーマンが地を蹴り高速移動を開始する
[メイン] デンジ : 「獲物が油断してる時は、獲物を仕留める時……だったよなァァ!!!」
[メイン] デンジ : より肉を削りやすくなったチェーンソーの生えた腕を構え、振り抜いた懐に飛び込み
[メイン] デンジ : 渾身の一撃をニオポリタンに対して叩き込む
[メイン] ニオポリタン : 「………ッ!?!??」
[メイン] ニオポリタン : 息を吐く音が響く
[メイン] ニオポリタン : チェンソーの一撃が、かなでを仕留められると油断した彼女に叩き込まれる
[メイン] ニオポリタン : 咄嗟にかなでへ向けていた傘を防御に回すが、完全には間に合わず
[メイン] ニオポリタン : 声のない悲鳴と共に、腕と体の一部を切り裂かれる
[メイン] デンジ : 「俺の、武器はァ……二つなんだよなァァァ!!」
[メイン] ニオポリタン : それでも、まだ動く片腕での迎撃は、彼の二つ目の武器で…
[メイン]
デンジ :
切り抜いた勢いを利用して、一回転すると
轟音を立てるチェンソーを胴元に向かい突き込む
[メイン] ニオポリタン : 傘を弾き飛ばされ、身体は致命に近い傷を負わされ吹き飛ぶ
[メイン] ニオポリタン : 転がった先で、どうにか体を起こし2人を睨みつける
[メイン] ニオポリタン : だが、その双眸は怯えを示す白色に変わっていた
[メイン] デンジ : 「グッ……ガァ……クソ、無理したのに。倒し切れてねえ……!」
[メイン]
デンジ :
超機動によりはち切れた血管に、弾けた骨
それらを修復しながら、デンジは悪態をつく
[メイン] 立華 かなで : 「……まだやる?」
[メイン]
ニオポリタン :
「…………ッ」
こちらの方が負傷は明らかに大きく、形勢は一気に傾いた
[メイン]
ニオポリタン :
ニオポリタンの信条は、ボスの命令に従い喜ばせること
だがそれを見れるのは、命あってのこと
[メイン] ニオポリタン : 故に、彼女の欲望の一つはただただ生き延びることだった
[メイン] ニオポリタン : 故に、このまま戦いを続けるかという選択肢にはNoを提示しなければならない
[メイン]
ニオポリタン :
ジリジリと、後退していく
諦めと悔しさを滲ませながら、それでも彼らには勝てないことを理解した
[メイン] デンジ : 「お、おーし。女の方は消えたが……さっきのヤベエ奴の方は……」
[メイン]
立華 かなで :
後一手、追撃は必要無し
疲労や焦りを何とか顔に出さないまま、次に回ろうとして
[メイン] 青い残響 : 「いやあ、良い連携だったね」
[メイン] デンジ : チェーンソーを足に生やし骨の代用として使用し立ちあがろうと、して
[メイン] デンジ : 「テメェ、さっきから唐突に──!!!」
[メイン] デンジ : 振り返り際に、蹴りを叩き込もうとする、が
[メイン] 青い残響 : 「お互いにさ!」
[メイン] 青い残響 : 奏でられた《狂想の旋律》が周囲を包む。
[メイン] 青い残響 : 『前奏』《ライトスピード》《音速攻撃》《電光石火》《コンセントレイト:ハヌマーン》《獅子奮迅》
[メイン]
青い残響 :
「いや、本当助かったよ。彼女と俺、すごく相性がいいみたいだ」
「ちょうど色合いも逆だしさ?」
[メイン] 青い残響 : 歌う様に鳴り響く、ハヌマーンの異能によって、レネゲイドと肉体を喚起させる旋律が波紋となる。
[メイン]
立華 かなで :
「──デンジ、下がって!」
咄嗟に危険を感じて、仲間に呼びかけるが
完全に遅れて
[メイン]
青い残響 :
その波紋に沿う様に、一度止まった2人の動きの始点を潰して
刈り取る様に、鎌を振り回す。
[メイン] 青い残響 : 肉と骨と、切り裂かれる空気で、冒涜的な音楽を奏でる様に!
[メイン] デンジ : 「────ぐァァァ!?」
[メイン]
デンジ :
スピードに処理が追いつかず、切り裂かれ
勢いよく吹き飛ばされてから、血が噴き出る
[メイン] デンジ : そのまま瓦礫の山の中に叩き込まれ、反応が途絶える
[メイン]
立華 かなで :
「──ッ!!」
[メイン]
立華 かなで :
一撃、疲労した身体ではそれに追い付くことも出来ず
切り裂かれ、服や地面を鮮血の赤で染めて
[メイン] 立華 かなで : その場で膝を着いて、ダメージや疲労からか大きく肩で息を整えようとして
[メイン] 青い残響 : 残響は
[メイン] 青い残響 : 鳴り止まない。
[メイン] 青い残響 : 『乱舞』 《音速攻撃》《電光石火》《コンセントレイト:ハヌマーン》《獅子奮迅》《マシラのごとく》《音界の王》
[メイン] 青い残響 : 12DX7+4 (12DX7+4) > 10[2,4,4,4,4,5,5,7,8,9,9,10]+10[2,5,8,9,10]+10[4,8,9]+3[1,3]+4 > 37
[メイン] 青い残響 : 倒れ伏した君たちへと、もう一度鎌は…更に破壊の塊と化した音の渦と共に振り上げられ────
[メイン] レグ : 『火葬砲』《アームズリンク》《コンセントレイト:ブラックドッグ》《フルインストール》《リミットリリース》《Dロイス:賢者の石》
[メイン] レグ :
[メイン] レグ : ─────傷つけ、傷つけられ。
[メイン] レグ : そんな惨状を、目にして。
[メイン] レグ : それぞれに、帰る場所があるのに……。
[メイン] レグ : ……怪物?そうだ。
[メイン] レグ : 僕らはもう、怪物になってしまっているのかもしれない。
[メイン] レグ : でも。
[メイン] レグ : ……だとしてもッッ……!!
[メイン] レグ : それは!度し難いことだッ……!!!
[メイン]
レグ :
開いた傷口がすぐに塞ごうとも!!
僕達が生きてきた、人間としての記憶は、変わらない!!
[メイン] レグ : 僕達は、人間だろう!?
[メイン] レグ : はい君は怪物ですと言われて!!
[メイン] レグ : 文字通り受けるなんてことは、したくないッッ!!!!
[メイン] レグ : 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッ!!!!!」
[メイン] レグ : ─────その手に、高濃縮されたレネゲイドの奔流が。
[メイン] レグ : これでもかと、渦を巻くように集中し。
[メイン] レグ : コォォォォォォォォッッッ……!!!という起動音と共に。
[メイン] レグ : 放たれるッッッッ!!!!!
[メイン] レグ :
[メイン] レグ : 21dx2+4 (21DX2+4) > 10[2,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,8,8,8,8,8,9,9,10,10]+10[1,1,2,2,2,3,3,3,3,4,5,6,6,7,7,7,8,9,9,10,10]+10[1,1,2,2,3,4,6,6,7,7,8,8,8,9,9,10,10,10,10]+10[2,3,4,4,5,5,5,6,6,7,7,9,9,9,9,9,10]+10[1,1,2,3,3,4,5,5,7,7,7,8,8,8,9,9,10]+10[2,3,4,5,5,6,6,6,7,7,9,9,9,10,10]+10[2,3,4,5,6,7,7,7,7,8,9,9,9,9,10]+10[1,2,3,4,5,5,5,6,7,7,8,8,9,9,10]+10[1,1,1,3,4,5,6,6,6,7,8,8,8,10]+10[1,1,3,3,3,5,5,6,7,10,10]+10[1,3,3,3,4,4,5,9,10]+10[1,2,2,4,4,4,6,9]+10[3,3,4,4,8,8,9]+10[2,3,5,6,7,10,10]+10[3,6,8,8,8,9,9]+10[4,6,6,8,8,9,9]+10[1,1,3,5,7,9,10]+10[3,4,5,5,10]+10[3,4,6,8,9]+10[2,2,6,6,9]+10[2,5,6,9,9]+10[4,4,7,8,9]+10[1,5,5,7,10]+10[2,5,5,10]+10[1,2,7,9]+10[3,3,5]+10[6,6,7]+10[3,6,9]+10[3,5,6]+10[2,7,9]+10[4,4,9]+10[6,10,10]+10[1,6,9]+10[2,5]+10[1,10]+1[1]+4 > 355
[メイン] レグ :
[メイン] レグ : 対象は
[メイン] レグ :
[メイン] レグ : 敵?
[メイン] レグ : いや
[メイン] レグ : 違うな
[メイン] レグ :
[メイン] レグ : 天だッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
[メイン] レグ :
[メイン] レグ : ─────その高エネルギーは、音をかき消すように……。
[メイン] レグ : ドシュウウウウウウウウウウウウウッッッッ!!!!!
[メイン] レグ : 青い残響と、そしてかなで、デンジの立つ間の空間を通り抜け。
[メイン] レグ : やがて─────空を覆う雲に、大きな穴を開けッッ!!!
[メイン] レグ : 「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッ!!!!!!」
[メイン] レグ : そのような火力を放てば、当然のこと。
[メイン] レグ : 小さな少年の体は、吹き飛ばされる。
[メイン] レグ : どこへ?
[メイン] レグ :
[メイン] レグ :
[メイン] レグ : ガシャアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!!!
[メイン] レグ :
[メイン] レグ :
[メイン]
レグ :
ゴール
─────少年は、"支部"へと、辿り着いた。
[メイン] レグ : 「ぜぇ……!ぜぇ………!!!」
[メイン] レグ : 体中に血飛沫が飛び、よろめきながら立ち上がり。
[メイン] レグ : 「………この戦いは……!!!!」
[メイン] レグ : 「終わりだッッッ!!!!!!!!」
[メイン] レグ : 僕は、"人"としてッ!!!!
[メイン] レグ : 敵も、味方も、関係が無い!!!
[メイン] レグ : 命を、守る!!!!!!
[メイン] レグ : 「僕は!!!!!」
[メイン] レグ : 「UGNの傘下に加わることを!!ここに……宣言するぞッッ!!!!」
[メイン] 青い残響 : 「────────何」
[メイン]
青い残響 :
周囲に満ち、自らの身体能力を引き上げていた旋律が掻き消えた
鎌の先に渦巻いていたレネゲイド反応さえ。
[メイン] 青い残響 : そんなことは、普通あり得ない。
[メイン]
青い残響 :
例えばサラマンダーが氷で壁を作り攻撃を遮ることはある
例えばエグザイルが身体を変形させ衝撃を逃すことはある
例えばウロボロスが、そもそもレネゲイド反応ごと消失させることもあるだろう。
[メイン]
青い残響 :
しかし、違う。
今起きたのは、より上位の…それこそ、レネゲイド反応による塗り潰しだ。
[メイン] 青い残響 : そんなことをただ一介のオーヴァードに出来る筈もない。
[メイン] 青い残響 : となれば、即ちそれは───
[メイン] 青い残響 : 「…"賢者の石"が目覚めたのか」
[メイン] 青い残響 : 「追い詰め過ぎたか?いや、だがどちらにせよあそこまでの力を内側に仕舞い込んでいたとしたら……」
[メイン] 青い残響 : 「いや、今はそうじゃないな、流石にターゲットに支部の中まで逃げられるってのは凄く…」
[メイン]
立華 かなで :
奇跡のようなその力を間近で見て、だからこそだろうか
精神的にも少しだけ余裕ができたのか
[メイン]
立華 かなで :
膝を付いた状態から、その勢いに任せて上体を起こし
剣を振り抜く
[メイン] デンジ : 勢いよく地面を破り飛び出すと、かなでに合わせて奇襲を仕掛ける
[メイン] 青い残響 : 「…っ!」
[メイン] デンジ : 「音がねえ場所があったからなァァ…見えなくても、わかったぜェェ!!!」
[メイン] デンジ : かかと落としの要領で義足がわりのチェーンソーを残響に向け振り落とす
[メイン]
青い残響 :
「っ、まずいね…」
続く乱撃に受け止めきれず、攻撃を肩に受け、肉は巻き取られ、骨は断たれる。
[メイン] 青い残響 : そのまま腕を落とされることに抵抗せず、後ろへと跳び下がり、改めて2人に向き直る。
[メイン] デンジ : 着地すると、動きが鈍くなり始めたチェンソーが地面に突き刺さり
[メイン] デンジ : 「鬼ごっこは、アイツの勝ちだなァ〜!」
[メイン] 立華 かなで : 「…ふふ」
[メイン] 立華 かなで : 「そう、ね…」
[メイン] 青い残響 : 「…………ああ、参ったな」
[メイン] 青い残響 : それまでの微笑みを浮かべていた口を、痛みと悔しさからか横に結び。
[メイン] 青い残響 : 「痛過ぎて涙が出てきそうだし…」
[メイン] 青い残響 : 「……ああ、いや、というか、普通に泣けてきたよ………」
[メイン] デンジ : 「テメェ、散々ボコボコにしといてェ先に泣きだす気かよ…」
[メイン] 青い残響 : 「人を痛めつけるのは好きだけど逆は本当に嫌いなんだよ俺は…」
[メイン] デンジ : スーツはズタボロ、貧血寸前といった風態のデンジは悪態を吐き
[メイン] デンジ : 「過去最悪の趣味だなテメェ…」
[メイン] 青い残響 : 「そうかい?ついでに言うと、逃げるのは痛いよりかは嫌いじゃないよ」
[メイン]
青い残響 :
そう告げると、青い残響は崩れたビルの中へと消えていった。
アンコールは、無いようだ。
[メイン] デンジ : 「待ちやが…ヌガアッ!?」
[メイン] デンジ : 足のチェーンソーが抜けず。追いかけようとした勢いのまま転ける
[メイン] デンジ : 「……ダメだ、血ィがもうねぇ」
[メイン] 立華 かなで : 「……あたしも、ちょっと限界…ね」
[メイン] 立華 かなで : 大きく息を吐いて、支部の方を見て
[メイン]
立華 かなで :
「ありがとうね」
と、感謝の言葉を聴こえているかどうかは知らないが言い放って
[メイン]
レグ :
────その言葉は、聞こえなかった。
だが、それでも……。
[メイン]
レグ :
かなでと、そしてデンジを、遠くから。
ぼたぼたと流れる血も厭わず、仁王立ちで見つめながら。
[メイン] レグ : ………二人とも、無事で……良かっ、た……。
[メイン] レグ : 「………そういえば、二人にはまだ……お礼を、言って……なか………」
[メイン] レグ : …………ばたっ。
[メイン]
レグ :
バッテリー切れのロボットの方に
後方へと、倒れるのであった。
[メイン] レグ : 大の字で床に倒れた少年の顔は、どこか。
[メイン] レグ : 誇らしげであった。
[メイン] レグ : ………ありがとう。
[メイン] レグ : みんな。
[メイン] レグ :
[メイン] レグ :
[メイン] レグ :
[メイン] 青い残響 : ED 「残響」
[メイン]
青い残響 :
[メイン] 青い残響 : 「いや、ごめんね皆。頑張ってもらったし、俺だって頑張ったんだけど…ハハ、最後の最後でとちっちゃったよ」
[メイン] 青い残響 : 薄暗がりの中、いくつかの頭達に向けて青い残響は口を開く。
[メイン] 青い残響 : 今回、賢者の石を持つ対象の連行という任務が上部セルから通達されていた。
[メイン] 青い残響 : 賢者の石、一部の者の間ではレネゲイドを…オーヴァードを次の段階へと押し上げるだとかなんだとか…そういったような話が出るほどに強力なレネゲイド反応の一つ。
[メイン] 青い残響 : まあそんな訳で各勢力が喉から手が出るほどに欲しい…ということになっている賢者の石だ。
[メイン] 青い残響 : それを持ってこいと言われたのでそれを持っていくのが今回のお仕事。簡単だね?
[メイン] 青い残響 : と言うのが始まりの話だったのだが
[メイン]
青い残響 :
[メイン] 青い残響 : 「うーん」
[メイン] 青い残響 : 「アレ、俺たちで貰っちゃうってのはどうかな?」
[メイン]
青い残響 :
[メイン]
青い残響 :
そんなセルリーダーの思いつきで、作戦は賢者の石献上作戦から賢者の石掠め取り作戦に代わっていた。
FHらしく、協調性も何もない、衝動的な発作のようなもの。
[メイン] 青い残響 : その為、素直に上部セルへ献上する予定だったニオポリタンに仲間のような顔をして近づいておきながら奪い取る算段も付けていたのだが
[メイン] 青い残響 : 「そもそもUGNに取られちゃったんじゃ、話にならないよね?」
[メイン] 青い残響 : 本当に、心底残念そうに首を振る。
[メイン] 青い残響 : おもちゃを取られた子供のように、困ったような顔を浮かべながら。
[メイン] 青い残響 : 「でも……アレだね」
[メイン] 青い残響 : 「ほら。俺、君たち以外に友達いないから…」
[メイン] 青い残響 : 「裏切るつもりだったけど、バレてないから、また会ったら次はニオポリタンとも友達になりたいね?」
[メイン] 青い残響 : 「ハハハハハ」
[メイン]
青い残響 :
[メイン]
青い残響 :
[メイン]
青い残響 :
[メイン] 立華 かなで : ED『good beats』
[メイン]
立華 かなで :
N市での攻防は、端的に言えばUGN側の目的である保護が達成された
そして、N市でのFHの反応も減り始め、戦闘用のエージェントであるかなでは
[メイン] 立華 かなで : UGNが管理している病院で絶賛休まされていた
[メイン]
立華 かなで :
青い残響との戦いの後、駆け付けたUGNのエージェントに「もう少しやれる」と伝えたところ
「どう考えても無茶をし過ぎ」とのことで
[メイン]
立華 かなで :
ならば「瓦礫の撤去などの後始末だけでも」と伝えても、「そのくらい君がやらなくても別にいい」と返されて
半ば軟禁に近い形で、病院の一室で暇をしていた
[メイン] 立華 かなで : 話し相手などはそれなりにいるので暇と言えるのかは微妙だろうが、少なくともかなでにとってはUGNの仕事に数日とは言え携われないと言うのはかなり暇……となっていた
[メイン]
立華 かなで :
何かやってないのも我慢ならなかったのか、かなでは慰安や感謝の気持ちも込めて
自分の知識からこう言った時にどうすればいいのかを少し考えて
[メイン] 立華 かなで : 「…………折り鶴でも作ろうかしら」
[メイン]
立華 かなで :
喜んでくれるといいのだけど
[メイン]
立華 かなで :
と、一枚の折り紙を取り出して
[メイン] 立華 かなで : 折り目をつけて─────
[メイン] 立華 かなで :
[メイン] 立華 かなで :
[メイン] レグ :
[メイン] レグ : Ending『生まれた意味』 登場:レグ
[メイン] レグ :
[メイン] レグ :
[メイン] レグ :
[メイン]
レグ :
─────あれから僕は、UGNが管轄する病院で治療を受け。
その後、二つの選択肢が与えられた。
[メイン]
レグ :
UGNにおいて、ああいった現場仕事は人手が不足しており
この世界を守るための一員として、戦ってくれないか?というものと
そしてこれは任意によるもので、断わり、定期検査を受け続けるだけでも良い
……とのことであった。
[メイン]
レグ :
僕は、目を閉じて……。
……もう、答えは決まっているようなものだった。
[メイン] レグ : あの二人の背中が、瞼の裏に映ったのだ。
[メイン] レグ : 「……僕も、あの二人のように、誰かを守れるような自分になりたい」
[メイン] レグ :
[メイン] レグ :
[メイン]
レグ :
─────僕の昔話を一つしよう。
……と言っても、大したものでもないんだ……。
僕は、物心がついた時から、孤児院で暮らしていた。
[メイン]
レグ :
両親の顔なども、全く覚えてなどいなかった。
それでいて……同い年に比べてどうも僕は、精神年齢が高い
ということも分かった。
[メイン]
レグ :
正直言えば、不気味で仕方ない日々だった。
……自分は一体、何者なのか……?
自分は本当に、ここで過ごすみんなと同じ、"人間"なのか?と。
[メイン] レグ : しかし……。
[メイン] レグ : ─────それは、愚問だったのかもしれない。
[メイン]
レグ :
確かに僕はもう、"怪物"だ。
この手一つで、大勢の命を奪うことすらも容易い。
人間とは程遠い存在なのかもしれない。
[メイン]
レグ :
だが……僕は、"人間"として生き続ける。
助けてくれた者達がいる。そして、笑顔を向けてくれた。
[メイン]
レグ :
「………」
病室に置かれた折り鶴を手に、微笑を作り。
[メイン] レグ : 丁寧に、自分の荷物へとしまい。
[メイン] レグ : そして見上げる─────。
[メイン] レグ : 「……僕も、彼らと肩を並べることができるように、精進しないと……な」
[メイン] レグ : 一陣の温かな風が、レグの前髪を揺らす。
[メイン] レグ : 「すぅーーーーー……はぁーーーー……」
[メイン] レグ : ゆっくりと呼吸をし。
[メイン] レグ : 「………よし!行こう!」
[メイン] レグ : そしてレグは、踏み入れるのであった。
[メイン] レグ : 学園島へと。
[メイン] レグ : ─────そう、レグは……チルドレンとなる道を選んだのだった。
[メイン] レグ : この度し難い世界であっても。
[メイン]
レグ :
守りたいものを守りたいと願うなら、それはきっと
"人間"らしさでも、あるのだ。
[メイン]
レグ :
─────脳裏に浮かぶ、黒い二つの影。
……静と激を司るような、恐ろしい……FHに所属する二人。
[メイン]
レグ :
……僕は、彼らの命であっても、大切にしたい。
この思いを叶えるには、強くあらねばならない……!
[メイン] レグ : ……頑張るぞ!
[メイン] レグ :
[メイン] レグ :
[メイン] レグ :
[メイン] デンジ : 『夢の生活x普通x食パン』
[メイン]
デンジ :
事件が終わった後、俺は治療してもらってさっさと家に帰った
アホみてえに強い奴らとやり合って、俺もバテバテで布団に倒れてそのまま朝まで寝た
[メイン]
デンジ :
んで、起きてみると
パワーと早パイは別に任務があるってんで…久々に一人で朝食を取ることになった
[メイン] デンジ : 「んじゃ、また。最強のパンを作っちまうかなァ〜」
[メイン]
デンジ :
ジャムもバターもマーガリンも
と取る途中で、張り紙を落としちまったけど、こん時は気づかなかった
[メイン]
デンジ :
色がグッダグダになるまで塗って
盛れるもんをぜーんぶ盛って口に入れる
[メイン] デンジ : 「んー?」
[メイン] デンジ : けど、この日は…なんか違った
[メイン] デンジ : 「…賞味期限は切れてねえな」
[メイン] デンジ : 切れてても気にしやしないが、じゃ、なんだろう? 早パイとパワーがいないからか…?
[メイン] デンジ : 「んー……いや、まさかな」
[メイン]
デンジ :
これは、俺とポチタが夢見た生活
これが普通、理想の朝食、なんだが…
[メイン] デンジ : 「なんかァかけ忘れたか…?」
[メイン]
デンジ :
そういって冷蔵庫の前まで戻って
再び調味料を払拭していると……見慣れない物があった
[メイン] デンジ : 「こりゃあ……ケーキに乗ってるの見たことあるぜ、生クリームだ。けど、これ無かったよな…?」
[メイン]
デンジ :
こうして、ふと足元をみると
書き置きがあった
[メイン]
:
『デンジへ。
お前の“最強のパン”って奴。ジャムとかの減りが多すぎるから、偶には別の味にしろ アキ』
……よく見るとパワーも何か書いているが、汚くて読めない
[メイン] デンジ : 「ふーん……」
[メイン] デンジ : 食パンを一枚、取り出してまずは生クリームだけかけて齧ってみる
[メイン] デンジ : 「ケーキと同じだからってェ…一個だけで美味いわけが……」
[メイン] デンジ : 「………」
[メイン] デンジ : 「美味ェェェ!!!! 究極のパンだ!」
[メイン] デンジ : 新しい味覚、後から聞くと。”ケーキ“に似てるんだと。 ポチタと食った砂糖溶かした奴とはえらい違いだった
[メイン] デンジ : 「へっへっへ、最強のパンと合わせて。究極までできちまった……!」
[メイン] デンジ : 食器をしないながら、デンジはパンを食べている最中で感じた飽きを忘れていった
[メイン] デンジ : ああ、そうだとも
[メイン] デンジ :
[メイン] デンジ : 『飽きるわけがねえんだ、これは。夢にまで見た“普通の生活”』
[メイン] デンジ : 『最高の朝食なんだから』
[メイン] デンジ :
[メイン] デンジ :